あそぶ神仏: 江戸の宗教美術とアニミズム (ちくま学芸文庫)本ダウンロードepub

あそぶ神仏: 江戸の宗教美術とアニミズム (ちくま学芸文庫)

, 辻 惟雄

あそぶ神仏: 江戸の宗教美術とアニミズム (ちくま学芸文庫) は 辻 惟雄 によって作成されました 各コピー1320で販売されました. Le livre publié par 筑摩書房 (2015/4/8). Il contient 255ページ pages et classé dans le genre genre. Ce livre a une bonne réponse du lecteur, il a la cote 4.2 des lecteurs 2. Inscrivez-vous maintenant pour accéder à des milliers de livres disponibles pour téléchargement gratuit. L'inscription était gratuite.
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あそぶ神仏: 江戸の宗教美術とアニミズム (ちくま学芸文庫)本ダウンロードepub - 内容紹介白隠の禅画、空海の仏像から北斎の浮世絵まで。『奇想の系譜』など、日本美術史の傍流に光をあててきた大家が知られざる近世仏教美術の魅力に迫る。内容(「BOOK」データベースより)いつの世も庶民はひたすらこの世の幸を追い求めるもの。その奔放な想像力にかかれば神様仏様といえどもこの通り、親しみ深く荒削り、すこぶるかわいらしく、ときには世にも怖ろしい姿となる。アニミズム的感性に裏打ちされた力強く鮮烈な表現は、正統的な宗教美術とは一線を画す、異次元の美の宇宙を形づくっている。妖怪となった器物=付喪神の饗宴、白隠や仙〓(がい)の不羈奔放な禅画、大らかな性器崇拝と春画との関わり、そして北斎の劇画の如き仏画と異形の滝…。「奇想」の発見で日本美術史を塗り替えた眼の革命家が、宗教美術のもう一つの水脈に分け入り、その核心に迫る。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)辻/惟雄 1932年、名古屋市生まれ。美術史研究家。東京大学大学院美術史博士課程中退。東京国立文化財研究所美術部技官、東北大学文学部教授、東京大学文学部教授、国立国際日本文化研究センター教授、千葉市美術館館長、多摩美術大学学長などを歴任。ユニークな視点で、従来あまり注目されてこなかった日本人の美意識、日本美術におけるエキセントリックな表現や「かざり」「アニミズム」などの遊びの精神の発掘を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)あそぶ神仏: 江戸の宗教美術とアニミズム (ちくま学芸文庫)を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
これまでに岩佐又兵衛や伊藤若冲等、所謂「奇想の絵師」達を幅広く紹介して来た辻惟雄氏が本書で挑むのは近世の宗教美術である。依って、もしかしたら、この構想自体に疑問を抱く方もいるかもしれない。何故なら、御自身が認めていらっしゃるように、辻氏は決して仏教美術を専門としている訳ではないからである。然しながら、その一方で「だからこそ」…とでも言うのであろうか、本書は厳かなる仏教美術書とは一線を画し、実にユニークな一冊として仕上がっている。「楽しい、可愛い、微笑ましい」宗教美術のオンパレード。ページを開けば、そこには素朴で身近な仏達が待っているのだ。本書は先ず、第一章「日本美術に流れるアニミズム」に於いて、縄文土器や埴輪に表された動物達に着眼したり、木霊やつくも神に言及したり…と、日本に於けるアニミズム、或いは神仏に対する意識全体を捉える所から始まる。また、頁数は少ないものの、若冲や北斎にも触れているので、彼等ならではのアニミズムを考える良い機会を与えてくれたように思う。そして、続く第二章は「楽しい仏達」が続々と登場し、円空、木喰、風外彗薫、白隠などの個性派が勢揃い。特に、白隠に関してはその生涯から作品に至るまでを重点的に扱った評伝としても高く評価出来、愛好家の方達は必読であろう。更に、第三章では浮世絵に垣間見られる信仰について説くと同時に、北斎の神秘思想とアニミズムを多角的に検証している。北斎特有の虚構性等を論じながら、彼の信仰心に上手く結び付けていく流れは中々の読み応えがあるので、是非とも御一読頂きたいと思う。尚、最終章で「近代の清僧」とも言えるアマチュア画家、天龍道人源道の仏画を紹介しているのも非常に新鮮であった。因みに、個人的に興味深かったのは、円空を取り上げた箇所である。何故なら、円空については辻氏自身が東北にいらした際に実物を目にした経験を踏まえて語っているので、単なる作品解説の枠を超えた臨場感を感じる事が出来たからである。その独特の空気の中での円空仏を目の当たりにしたようでもあり、実に感慨深かった。尚、残念ながらモノクロではあるものの図版掲載も豊富である。また、一般的な仏教美術書では隅に追いやられがちな作品を全面的に扱っている所も画期的であった。勿論、どうしても辻氏自身の専門に偏りがちな傾向もなくは無い。然しながら、何よりも着眼点の面白さや歯切れの良い論評が際立っているので、物足りなさを感じる事は皆無であったように思う。白隠、円空、木喰…何れも既に著名ではあるが、本書の登場に依って、一層多くの愛好者を獲得出来るのではなかろうか。本書は、近世日本に於ける「神仏の表現」に迫った良書であると同時に、「素朴で小さくて身近な神仏達」の魅力を実感出来る一冊である。
によって 辻 惟雄
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